ボロブドゥール遺跡紀行
2017年1 月、インドネシアのジャワ島にある世界最大級の仏教寺院で、ユネスコの世界遺産に登録されている 「ボロブドゥール寺院遺跡群」 を訪れた。
世界三大仏教遺跡の一つである。他にはアンコールワット(カンボジア)、パガン(ミャンマー)がある。
この遺跡は、久しく忘れ去られ密林のなかに埋もれていたという。その原因については、火山の降灰によるものであるとする説と、イスラム教徒による破壊をおそれて人びとが埋めたという説があるそうだ。
780年頃から建造が開始され、1200年以上の歴史を刻んできている。日本の飛鳥時代である。
方形壇の回廊には、浮彫彫刻レリーフの登場人物が1万人におよぶとされている。
そこにはインド仏教の神秘が隠されているかも知れない。
出発
成田~ジャカルタ空港~ジョグ・ジャカルタ空港
ガルーダ・インドネシア航空利用
個性的な衣装のアテンダント、 食事もインドネシア・コーヒーも美味しい。もちろんワインも。
ジャカルタ空港とジョグ・ジャカルタ市内
MAP
遺跡の全体像
遺跡内にあるホテル
ブロブドゥール遺跡
プランバナン寺院群
寺院群のうち中心的存在であるプラバナン寺院は古マタラム王国のバリトゥン王(在位898年~910年)による建立と言われる。
プランバナン寺院群はヒンドゥー教の遺跡としてはインドネシア最大級で、仏教遺跡のボロブドゥール寺院遺跡群と共にジャワの建築の最高傑作の一つとされる。
のちの1549年の地震で遺跡のほとんどが崩壊した。一部の修復は出来たが、全体の修復については目処すら立っていない。
ボロブドゥールは大乗仏教の遺跡である。780年頃から建造が開始され、792年頃に一応の完成をみた。
平原の中央にある径約50mの天然の丘に盛土のうえ、安山岩や粘板岩を積み上げてつくられている。いちばん下に一辺が約115mの屈折した方形の基壇があり、その上に基壇と相似形をなし、やはり屈折した5層の方形壇、さらにその上に3層の円形壇があり、全体で9層の階段ピラミッド状の構造となっている。
総延長5kmにおよぶ方形壇の回廊には、仏教説話にもとづいた1460面におよぶ浮彫彫刻レリーフが時計回りにつづいており、登場人物は1万人におよぶとされている。
ボロブドゥールはまた、その形状から世界最大級のストゥーパ(仏塔)でもある。
ストゥーパとは、釈迦の遺骨や遺物などをおさめた建造物であるが、ボロブドゥールは、さらに内部にも多数のストゥーパを有する特異な構造を呈している。
ク ラ ト ン 王 宮
ジョグジャカルタ市内のほぼ中心に位置する王宮クラトン。
長年ジョグジャカルタを統治してきたスルタン(王)が住む住居として1756年に建築され、現在も子孫であるスルタンが住んでいる。
南北の入口から中へ進むと広い庭を取り囲むように王族の住む王宮や、調度品、肖像画、楽器や衣装を展示した博物館がある。
市 内 観 光
コーヒー園訪問とジャコウネコ
ラ ン チ タ イ ム
サ ン セ ッ ト 遺 跡
世界三大仏教遺跡
バガン遺跡(ミャンマー)
隠れた世界遺産として有名なのが、ミャンマーのパガン遺跡。
軍事政権であったことや、未だに徳を摘むためにパガン遺跡に寄進し寺院の修復が行われているという事実から世界遺産への登録が見送られている。
2013年に訪れた時作成したホームページはこちら ↓
アンコールワット/アンコールトム(カンボジア)
世界遺産として有名なカンボジアにあるアンコールワットとそのすぐ側のアンコールトム。
アンコールワットはクメール王朝が9世紀から600年栄え、歴代の王はヒンズー教を支持してきたが、仏教とも融合し、仏教色の強い遺跡が多くある。
アンコールトムは、クメール王朝最盛期の時に、これまでの王と違い仏教を支持したジャヤーヴァルマン7世によって作られた仏教遺跡群である。
2009年に訪れた時作成したホームページはこちら ↓
ボロブドゥール遺跡 (インドネシア)
インドネシア、ジャワ島にあるボロブドゥール遺跡は800年頃に当時の王によってつくられた。
東南アジアには珍しく、日本に伝わったとおなじ大乗仏教というのも大きな特徴である。